キリスト教式では媒酌人に代わって「立会人」「介添人」などと呼ばれる男女を一人ずつ立てる。こちらは夫婦である必要はなく、新郎新婦の友人が務める。企業への忠誠心の証みたいに、新郎の上司に媒酌人を依頼する習慣も、時代に合わなくなったのだ。つけ加えれば、バージンロードを父親と娘が腕を組んで歩く、ああいう小っ恥ずかしいことができるのも、ベタベタとした(といっちゃうが)団塊父娘ならではというべきだろう。ちなみに、プロテスタントの一流派に由来するだろうあの登場の仕方は絶対的なものではない。戦前戦後の冠婚葬祭マニュアルにもキリスト教式結婚式の次第は載っているが、多くは最初から新郎新婦が腕を組んで登場する形式だった。ここに披露宴における母親への花束贈呈、手紙の朗読つきをくっつければ、平成のチャペルウェディングの深層がひとつ浮き彫りになる。父親の腕から夫の腕に妻が引きわたされ、妻だけが「長い間お世話になりました」という手紙を読む。戦後民主主義の観点からすると「そんな「嫁入り」みたいな真似がよくできるね」だけれども、当人たちに時代錯誤という認識はないだろう。
きものと同じくらい大切に、和装小物も手入れと保管には気をつかおう。とくにフォーマルは保管が長くなるので、しまう前のケアがポイントである。帯はきちんと畳紙の上でたたむが、汚れがないかチェックして、もし気になるようならぬるま湯で絞ったガーゼでたたき拭きしておく。結び目などに汚れが目立つことの多い帯締めは、ガーゼにベンジンを含ませて挟み、もむようにして汚れを移すときれいになる。組み紐がゆるんだりねじれていたりする、あるいは房の部分が乱れているときは、引っぱりながらやかんの湯気を当てると整う。房はそのあと和紙などで巻いておけば、崩れる心配もない。帯揚げは、どうしてもシワが残る。絞りのものならスチームアイロンで、二〇センチくらい離れたところから蒸気を当てて伸ばし、平織りのものなら当て布の上からアイロンがけする。
会社は仕事の場だ。上の立場の人から話しかけられたら、それは命令や指示、依頼であることがほとんど。「ちょっと、○○さん」と声をかけられたら、相手に聞こえるように「はい」とはっきり返事をし、すぐにメモを片手にその人のそばへ行って用件を聞こう。席に座ったまま首だけ伸ばして「なんですか?」とか、視線も身体もパソコンに向いたまま「はい?」とかいう態度は×。目下の立場の者が目上の人のところへ足を運ぶのがルールだ。話の内容によっては、必ずしもメモは必要でないかもしれないが、話が始まって、控える必要が出てきたときに、「ちょっと待ってください」と自分の席に戻り、コソコソするのは効率が悪く、時間のムダだ。メモを携帯して上司の席に伺おう。