土壁の芯になる小舞は、理想とすれば、シュロ縄で竹を編んだ竹小舞がベスト。けれど、竹小舞をつくるには、手間も費用も大変で、我が家の予算ではとうてい無理だった。そこで、我が家では、木を組んでパネル化した木小舞を使うことにした。この木小舞の大部分は、青森のオヤジさんのところでつくってもらった。木小舞を壁に張ると、細かい木小舞の格子から光が差し込んで、まるで、東南アジアの熱帯雨林の中の竹造りの家のようで、ちょっと幻想的な雰囲気になる。
[参考]
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この木小舞の上に、よく寝かせた土を塗り、その土がひび割れるまでじっくりと乾燥させる。最初に小舞の上に塗った土でできた荒壁は、割れてヒビが入るまで完全乾燥させなくてはいけない。だが、日が経つにつれて、バリバリと割れ、土の重さで下がって枠との間に隙間ができてきたので、心配になって親方に聞くと、「荒壁っていうのは、ヒビ割れればヒビ割れるほど、できがいい証拠だ。隙間ができればできるほど、後がしっかりする」こう聞いて、何だかホッとした。荒壁が完全に乾いたら、その上に、さらに土を塗り重ねていく。柱と柱に通された貫の上には、亀裂を防ぐために藁を一緒に塗り込めていく。隙間が開きやすかったり、亀裂が走りそうなところには、さらし麻を束ねて短い釘に結び付けた“散りとんぼ”というものを打ち付けて、補強しながら重ね塗りしていくのだ。